OpusClip(オーパスクリップ)には、動画を別言語へ吹き替えるVideo dubbingと、動画の字幕を翻訳する機能があります。長尺動画をショート動画へ切り抜く工程とあわせて、多言語向けの動画素材を作りたい場合に検討できる機能です。
ただし、動画吹替と字幕翻訳はできることが同じではありません。吹替は25言語を対象に案内されていますが、字幕翻訳の翻訳先は現時点で英語のみです。この記事では、公式仕様と実際に確認した設定画面をもとに、日本語動画で使う際の条件とElevenLabsとの違いを整理します。
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この記事でわかること
- OpusClipの動画吹替と字幕翻訳でできること
- 日本語動画を扱う場合の対応範囲と注意点
- 吹替に必要なプランとクレジットの考え方
- 複数話者・声のクローンで確認すべきこと
- OpusClipとElevenLabsの使い分け
まず結論
長尺動画の切り抜きと多言語化を同じサービス内で進めたいなら、OpusClipは有力な選択肢です。Video dubbingでは、元動画の声を自動でクローンし、別言語の音声を生成できます。
一方で、音声品質、話者ごとの声の作り分け、吹替台本の細かな演出まで重視するなら、ElevenLabsのような音声・吹替特化サービスの方が比較しやすいでしょう。
なお、OpusClipの字幕翻訳は現時点で英語のみが案内されています。日本語動画を英語圏向けに展開したい用途には合いますが、多言語字幕を幅広く作りたい場合は、事前に対応範囲を確認してください。
OpusClipの動画吹替でできること
Video dubbingは、動画の音声を別言語へ翻訳し、元動画の話者の声をもとに吹替音声を生成する機能です。YouTubeリンクの指定、動画ファイルのアップロード、Google Driveの接続から動画を追加し、翻訳先の言語を選んで処理します。
処理後の吹替動画はプロジェクト内に新しいアセットとして作成され、プレビューと書き出しができます。吹替後の字幕テキストは編集できますが、編集したテキストに合わせて吹替音声が再生成されるわけではない点には注意してください。

対応言語に日本語が含まれる
Video dubbingは25言語に対応しており、日本語も対象に含まれます。日本語動画を別言語へ吹き替える場合だけでなく、他言語動画を日本語向けに展開する用途も検討できます。
対応言語に含まれることと、すべての動画で自然な翻訳・声質になることは別です。固有名詞、専門用語、早口の会話、複数話者の動画は、書き出し前に必ず全編を試聴してください。
字幕翻訳は日本語から英語へ対応
OpusClipでは、動画を切り抜く前の設定画面で字幕の翻訳先を選べます。日本語を元言語として選択し、英語字幕を生成する流れが案内されています。
現時点で公式ヘルプに記載されている字幕翻訳先は英語のみです。そのため、日本語動画に英語字幕を付けて海外向けのShortsやReelsを作りたい場合には使いやすい一方、英語以外の複数言語へ字幕展開したい場合には向きません。

字幕は画面上の見やすさにも影響します。翻訳後は意味だけでなく、改行位置、固有名詞、数字、画面内に収まる文字量まで確認してから公開しましょう。
動画吹替に必要なプランとクレジット
Video dubbingは、Free・Starterでは利用できず、ProまたはBusiness向けの機能です。消費量は1分あたり10クレジットと案内されています。
| 元動画の長さ | 吹替の目安消費 |
|---|---|
| 1分 | 10クレジット |
| 5分 | 50クレジット |
| 10分 | 100クレジット |
この消費量は吹替だけの目安です。切り抜き、字幕、ほかのAI機能を併用する場合は、必要なクレジットを合算して考える必要があります。料金・クレジット・年額契約の違いは、OpusClipの料金プラン比較で確認してください。
声のクローンと複数話者に注意
Video dubbingでは、元動画から話者の声を自動でクローンします。別途の音声学習やボイス登録は必要ありません。
複数話者の検出には対応していますが、公式案内では、複数話者の動画でも主話者のクローン音声で全員が吹き替えられるとされています。対談、インタビュー、講義、複数人の会話では、話者ごとの声が維持される前提で使わない方が安全です。
本人の許可なく声をクローンしたり、本人が発言していない内容を本人の声として公開したりしてはいけません。出演者の同意、元動画・音源の権利、公開先プラットフォームの規約を確認してください。
OpusClipとElevenLabsの違い
| 比較軸 | OpusClip | ElevenLabs |
|---|---|---|
| 中心用途 | 長尺動画の短尺化・字幕・吹替をまとめて進める | 音声生成・ボイスクローン・吹替を中心に扱う |
| 向く工程 | SNS動画向けの切り抜きと多言語化 | 音声品質や吹替設定を重視した制作 |
| 声の扱い | 元動画の主話者を自動クローン | 音声・話者の設定を中心に進める |
| 選び方 | 短尺化の作業と一体化したい場合 | 音声・吹替そのものを主目的にする場合 |
すでにある長尺動画をShorts・TikTok・Reelsへ展開し、その一部を別言語化したいならOpusClipが自然です。反対に、動画編集とは切り離して音声生成や吹替の品質・設定を比較したいならElevenLabsを検討するとよいでしょう。
ElevenLabsの吹替機能は、ElevenLabsの動画吹替記事、声のクローンについてはElevenLabs Voice Cloningの記事で詳しく解説しています。
OpusClipの動画吹替が向く人
- 長尺動画を短尺SNS動画へ再利用したい
- 切り抜き・字幕・吹替を1つのサービス内で進めたい
- 日本語動画に英語字幕を付けて海外向けに展開したい
- 吹替後の動画を必ず人が試聴・確認できる
よくある質問
OpusClipは日本語を吹き替えできますか?
Video dubbingの対応言語には日本語が含まれています。日本語動画を別言語へ吹き替える場合も、他言語動画を日本語向けに展開する場合も、生成後の内容と声質を確認してから公開してください。
動画吹替は無料で使えますか?
Video dubbingはPro・Business向けの機能です。Free・Starterでは利用できません。
字幕を日本語から英語へ翻訳できますか?
できます。OpusClipでは、動画を切り抜く前に字幕の翻訳先として英語を選べます。現時点で公式ヘルプに記載されている翻訳先は英語のみです。
複数話者の声を分けて吹き替えられますか?
複数話者の検出には対応していますが、全員が主話者のクローン音声で吹き替えられます。話者ごとの声を維持したい動画は、公開前に仕上がりを確認してください。
まとめ
OpusClipのVideo dubbingは、長尺動画の切り抜き・字幕・多言語化を一体で進めたい人に向く機能です。日本語を含む25言語に対応し、Pro・Businessで1分あたり10クレジットを消費して利用します。
字幕翻訳は日本語から英語への展開に使えますが、対応範囲は吹替とは異なります。吹替後は翻訳内容、固有名詞、声質、複数話者の扱いを確認し、権利を持つ動画だけを利用しましょう。
OpusClip全体の機能、料金、無料版、日本語対応は、OpusClip総合解説で確認できます。

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